歯医者さんの水はこんなに危険!?

歯医者さんの水はこんなに危険!?

みなさん!歯医者さんに行ったこと、ありますか?
ではここで問題です。

歯医者さんで、水の使われる場所はどこでしょうか?

「口をゆすぐときかな?」
それくらいしか思い浮かばないと思います。
でも、他にもいっぱい使う場所があります。

1. タービン(歯を削る道具)
2. スケーラー(歯石を取る道具)
3. お口の中の患部等の洗浄
4. 治療器具の洗浄

これらに使う水がきれいでないと、せっかく虫歯を治した後に洗い流しても、全く意味がないですよね。

さらに、とても残念な話があります。

水道法で1mlあたりの細菌数は100個以下と定められているのに、ある歯医者さんの水を調査したら1mlあたり1,500,000個もあったというのです。

「どうして水道の水より歯医者さんの水が汚いの?」

それはこういう理屈です。
タービン(歯を削る道具)の水の仕組みこのようになっています。

タービン(歯を削る道具)の水の仕組み

タービンが水をいったん吸い取る仕組みになっている事から、治療で使ったときの水が吸い取られ、多くの細菌を繁殖させて、歯科医院の診察台(ユニット)配管の水を汚染しているのです。

歯医者さんの水は、危険な水の状態なのです。

さらには、飛沫感染も起こしかねない状況なのです。
下記の動画でその様子がわかります。

ここからは、下町の元気な女の子「小梅ちゃん」と、わかりやすい説明に定評のある歯医者さんの水の専門家「ラッキー7バリー師匠」略して「バリーさん」が解説します。
小梅ちゃん
驚きを隠せないんですけど・・。
こないだ歯医者さん行ったばっかりなので
ちょっと動揺しています。

バリーさん
歯を削る機械(タービン)は、水を噴射しながら回っている。
そして、止めてホルダーに戻す時に水が垂れないように、水を吸い込む仕組みになっているんだ。
歯医者さんの床に、ポタポタ水が垂れたら、いやだもんね。

タービンを止めた瞬間、タービンが水を吸い込むことで治療の「細菌水」や「だ液」も、微量だけど吸い込んじゃうんだね。

小梅ちゃん
・・・・・。
治療していた「細菌水」が、歯を削る機械に残っている?
前の人の「細菌水」と「だ液」が、少しだけど残っているということですね。

バリーさん
そう。だから厚生労働省の歯科保健課も「水道法の基準を満たすことが重要だ」と言っているよ。
下の新聞記事にあるように、その対策として、チューブの中の水を何分か流しっぱなしにしたり、消毒液を注入するようにと提示しているんだけど、費用も手間もかかるので出来ている歯医者さんばかりではないのが現実なんだ。


読売新聞

バリーさん
そんなわけで、残念ながら歯医者さんで使う水が「細菌水」になっているケースがほとんど。

小梅ちゃん
う~ん・・・・。

バリーさん
歯医者さんに通えば通うほど、虫歯になったり、細菌が体内に入り込む原因になることもあるんだ。
でもそこで、「これでは安全安心な治療が出来ない!」と思った歯医者さん達が立ち上がったんだ。

小梅ちゃん
え!そうなんですか!

バリーさん
じゃあ、どういう風に頑張っているのか一緒に見てみよう!

小梅ちゃん
はい!

②水をきれいにする仕組みって?歯医者さんで使っている「水の仕組み」ってどうなっているの?