東京都中央区 DIO文野矯正歯科院長
文野 弘信 先生
矯正・審美・”機能改善”歯科が、本物の笑顔をつくる
矯正歯科のなかでも、特に口の機能改善に重点を置き治療を続けてきた文野先生に、その真髄を伺いました。
歯の矯正=口の機能改善
歯並びは、どうして悪くなってしまうのでしょうか。遺伝的なこともありますが、実は普段から舌で歯を内側から強く押すクセがあったり、変な口の動かし方が習慣化していたりして、歯並びが乱れてしまう場合が多々あるのです。
そんなとき、いくら歯の位置だけ綺麗に並べ直しても、何年か経てばまた異常が現れてしまいます。
矯正治療には「口の機能改善」が欠かせません。
当院では、患者さんの来院時に必ず現在の歯並びの原因究明を行ってから治療計画を立てます。
正しい呼吸の仕方や舌の位置、飲み込みの方法などの指導を治療と同時に行っていくことで、歯並びの問題を根本的に解決し、健康と美しさの獲得をめざしています。
一緒になってゴールへ向かう感覚で
矯正治療は、治療期間中と同じくらい治療後も大切になります。
特に、これまでのクセを正すという行為は、なかなか簡単ではありません。
単純ですが、最も大切なのは継続していくことです。
継続するにはとにかくやる気が持続することが重要ですから、やっぱり定期的に来院して、進捗を確かめることは必要だと思います。
人間、1人ではなかなか続かないですからね。何よりも、患者さんと一緒になってがんばっていくという一体感を強く意識しています。
以前、一度治療が終わりかけた患者さんが途中で来なくなり、何年かぶりに来院したときにはすっかり元の悪い歯並びに戻っていた、なんてこともありました。
その後何とかして治療は成功したため良かったのですが、私が根本的な治療の必要性を再認識した出来事でした。
また、矯正には器具の装着期間があります。
この期間は歯磨きがしづらいですし、もし器具が原因で虫歯になってしまったら、元も子もありません。
私の場合は、POICの除菌水を使用した口腔ケアを勧めています。
変な薬を使わずに口の中を清潔に保てるので、矯正治療にとってはうってつけの水だと思っています。
矯正だけでなく、口の健康という観点からしても積極的な使用を推奨したいですね。
スタッフは全員スマイルコーディネーター
「笑顔」が大きなテーマとなっている当院。
矯正治療は、そのほとんどが長期間を要するもので、ときには苦痛をともなうこともあります。
だからこそ、治療中は患者さんになるべく笑顔でいてほしいですし、治療後はさらに素敵な笑顔になってほしいという強い思いを持っています。
そこで当院では、スタッフのことをスマイルコーディネーターと呼び、患者さんを笑顔にするための行動を常に心掛けているのです。
その1つに、治療後のメモリアルブックの提供があります。
どんな治療をして、歯並びがどうやって綺麗になっていったのか、アルバムのように日時と写真をまとめたものです。
くじけそうになったとき、変化がわかってきたとき……。
長い矯正治療の期間にはドラマがたくさんあると思っています。
その感動を形に残してあげることで、患者さんのがんばりを評価し、この先も今の状態をキープしようというモチベーションにつなげるのです。
これを渡したときに喜ぶ患者さんの笑顔がまた、すごく素敵です。
丁寧に綴られたメモリアルブックは、ともに歩んだ証。
原点はプラモデルの「設計図を見て組み立てる」
私の父は、エンジンパーツを造る職人でした。
そんな父の姿を見ていたからか、幼い頃から私はプラモデルが趣味でした。
今思えば、この設計図を見て組み立てていく作業は、今の矯正の仕事に通じる部分も多いのかなぁと思います。
患者さんの主訴に耳を傾け、検査・診断にて、骨格や噛み合わせ、悪習癖、美しさ、などの問題を検査データの分析値から明らかにする。
これらの問題を改善させるために、治療ゴールである設計図を用意します。
そこで示された工程を時間をかけて丁寧にこなしていく作業は、まさに1つのプラモデルを組み立てる感覚なんです。
だんだんと完成形に近づいていくワクワク感も、同じだと思います。
この感覚が患者さんと共有できたら言うことないのですが、現在は女性の患者さんが多く、理解は難しいのかもしれません(笑)。
部屋のように落ち着く空間で、患者さんと向き合う。
笑顔の文化を日本にも
アメリカで学んでいた経験から、私はアメリカの矯正歯科医と交流することも多いのですが、彼らが日本に来る度「君は日本で何をしているんだ」と言われます。
「日本の若者はオシャレに着飾っているが、歯がガタガタな人ばかりじゃないか」と。
アメリカには普段から歯を見せて笑う「笑顔の文化」があり、歯並びの美しさは重要視されるため、矯正はかなり一般的です。
保険制度の影響も大きいでしょうが、私は日本が見習いたい文化の1つだと思います。
もちろん「歯を見せて笑う=はしたない」という日本らしい恥の文化の良さもあるので一概には言えません。
それでも、現在は外国人観光客も増え、グローバル化は進んでいます。
そうした意味で、笑顔の素敵な人を、自信を持って笑える人を、この国にもっともっと増やしていきたいと思っています。
例えば患者さんで、矯正はしたいが歯は抜きたくないという人がいたとします。
診断すると、どうやら抜歯をしなければ審美・機能改善が図れないことが判明。
そんなときにどうするか、矯正歯科の資質が問われる場面です。
安易な非抜歯による矯正だけを行えば、歯並びはキレイでも口元はゴリラのように突出し、口呼吸や舌が前歯を押すクセも改善できない。
結果、何年か経ったときにまた同じような歯並びに戻ってしまうでしょう。
“歯を診て顔を診ず”ではなく、本当に患者さんのためを考えて治療を行う。
この当たり前の行為が、これからの矯正歯科の最大の使命であり、本物の心からの笑顔の人を増やす唯一の手段だと思っています。
1990年に東京歯科大学を、3年後にはアメリカのニューヨーク大学大学院を卒業し、現在はDIO文野矯正歯科の院長を務める。国内だけでなく世界矯正歯科医会など世界の学会にも複数所属し、その幅広い知見から患者ごとに最適な治療を提案。今日も多くの笑顔を創り出している。
先生が日々実践されていて、皆さんにオススメできる健康法をご紹介します。
神社を巡るうえで大事なのは、体を動かすことと気持ちをリラックスさせること。
私の場合は、神社までの道のりはなるべく歩いて、体に軽い負荷を与えます。
その際、呼吸はなるべく鼻ですることを意識。神社にたどり着けば、境内の神聖な空気や緑のある風景に、自然と心が休まります。
祀られている神様やどんな歴史があるかなんて、この際ひとまず置いておきましょう。
お参りでちょっとイイ気分を味わいながら、心と身体の健康も意識してみませんか?
取材で訪れた土地の名物や名所を少しだけ紹介。地元ならではの価値ある情報をギュッと凝縮してお届けします。
宝童稲荷神社
DIO文野矯正歯科の近くにあり、ビルの合間に突如として現れる赤い鳥居が目を引く。良縁成就のご利益があるとされている。
あづま稲荷神社
銀座らしい小粋な飲食店が並ぶ路地に鎮座。周囲には赤ののぼりがいくつも掲揚されており、華やかな印象。火防・盗難除けの神様が祀られている。
豊岩稲荷神社
路地というよりビルとビルの狭間に位置している。迷路に迷い込んだような気分が味わえるとして人気。ご利益は縁結び。
たまの休日にはゆっくり森林浴なんていかがでしょうか。
実は、森林浴が気持ち良く感じるのには、樹木などの植物から放出されている「フィトンチッド」が関係しています。
ロシア語の「Phyto(フィト)=植物」と「cide(チッド)=殺す」を合わせた造語で、その高い殺菌効果に由来する名を持つ化学物質です。
正確には、そうした効果のあるさまざまな成分の総称で、植物が有害な微生物などの外敵から身を守るために放出していると考えられています。
フィトンチッドは、非常に多くの健康&リラックス効果が認められています。
殺菌、消臭効果に始まり、香りによるリフレッシュ効果、精神安定効果など、まさに心身ともに健康へ導いてくれる存在です。
さらに、高血圧の抑制や皮膚病・呼吸器系疾患の改善など、優れた医療・美容効果も認められています。
植物が放出するフィトンチッドは、季節は夏、時間帯は午前中がより多くなるそうです。
緑を求めて朝から森林へ、なんて休日も悪くないかもしれません。
触れているモノに、もう少しだけ近づいてみませんか?
それはきっと、あなたの新しい文化となり、未来を豊かにしてくれるはず…。
世間が色々なモノで溢れるほどに、欲が芽生え、不平不満が募る。
欲しいものを手に入れる事や我慢する事でもなく、「足るを知る」ことが、真の豊かさだと教えてくれます。
それは日々の食事にも通じるでしょう。
今や食卓は様々な料理に埋め尽くされ、世界中の味覚が楽しめます。
「飽食」という言葉さえ古くなる程魅力的なメニューの数々に、全く飽くことのない食欲と格闘する日々です…。
「貧しいとは何も持っていない人のことではなく、多くを持ちながらまだ欲しいまだ欲しいと満足できない人のことである」。
物事に「適度な具合」があるように、食事にも「適量」があります。
その範囲で良質な食材を摂取すれば、内蔵にかかる負担も少なく、健康な心身で日々を過ごせるでしょう。
これはリアリティのある豊かさを実感できる「知るべき」コトだと思います。
はじめの一歩、まずは「ここから」。
❶一汁一菜を基本に
雑穀入りご飯、具沢山の汁物、そして質素なおかず。基本的にこれでも、十分満足出来る食事になるのです。
❷三角形を描くように
まんべんなく順番に口に入れましょう。
❸よく噛み、味わう
時間を掛けてよく噛めば、ものの味がより深まり、消化もよく胃腸に優しい。次の日の快便も期待できます。
❹旬の食材を楽しむ
自然の恵み、旬の食材は、季節感をプラス出来、味もワンランクアップ!
❺ときには、ご褒美を!
お祝い事や余裕が出来た時など、たまには贅沢を!喜びもひとしおです。
❻「ヘルシーな日」を設けてみる!
2日間続ける休肝日。野菜中心の食事で構成された優しいメニューの日。などなど、テーマを決めて大切な自分の体を労る習慣を!
❼小さな断食で心身をリセット!
無理のない範囲でなら、1日〜3日程度の断食で体調をリセット(水分補給はしっかりと!)。内蔵を休ませ、味覚を研ぎすませ、あらためて食の喜びを噛みしめることができます。
長い年月を掛けて固定された「充分」というモノサシを一旦リセットして、あらためて足りている感覚をゆっくりと養いましょう!
「未来ニブンカ!」コラムと一緒に、実際の「味わい」もお楽しみください。
「感謝して召し上がれ。」
「残すと罰が当たりますよ。」
幼少期に聞かされた言葉には、嘘がない。
好きなものを食べ、食べ過ぎたことで体に負担をかけたり、ダイエットにお金や労力を使ったり…。ふと「何をやっているんだろう?」と疑問に思うものの、また忘れて日々を過ごしていく。
お母さんがつくったご飯は、お父さんの稼ぎから。その材料を売っているお店、そこまで運んでいる人、作物を作っている人がいて、それは植物や動物の命だったり、命を育んだ土や虫、雨や日光まで、あらゆるものが関わっている。
ー恵みとは、巡って来た分け前。
手を合わせて教えられた事を思い出しながら、今日もしっかり「いただきます!」