Po! Vol.7

Po! vol.7
一歩先行く歯科医が共有したい事
千葉県千葉市中央区 藤本歯科長洲医院院長 藤本 俊男 先生
千葉県千葉市中央区 藤本歯科長洲医院院長 天晴会
藤本 俊男 先生

もっと身近に。もっと気軽に。

地域密着で37年間診療を続けてきた藤本先生に、信条や歯科界の未来像についてなどを伺いました。

髪を切りに来る感覚で定期的に来てほしい

例えば、皆さんは口内炎を診てほしいと思ったときにどの科を訪れますか? 
先日それで「内科」を受診した方がいると聞いて、我々ももっとがんばらなくてはと感じました(笑)。

そもそも、歯科は人々にとってまだまだ遠い存在なんですよね。
こうしたイメージを是正し、歯科がより身近な存在になることこそ、私がこれまで最も注力してきた部分なのです。

歯科治療を含めた医療とは本来、健康な状態をどれだけ持続できるかが基本にあります。
つまり、治療よりもまず予防。歯科で言えば定期的なケアがそれに当たります。

しかし「歯が痛くなったら行けばいい」と考えている方も多いようです。
皆さんは長くても数ヶ月に1度程度は髪を切るでしょう。髪を切ると清潔感が出てさっぱりとし、気持ちが明るくなりますよね。
歯科のケアもそれと同じなんです。さらに、虫歯が予防できるというオマケも。
そんな美容院のような気軽に来られる歯科をめざして、この地でかれこれ37年間やってきたんです。
最近はテレビなどのメディアでも歯科がよく取り上げられるようになってきていて、当院の患者さんにも少しずつそのあたりの理解が深まってきているように感じます。

患者さんを大切にスタッフも大切に

開業してからまず私が大切にしたのは、当たり前ですが目の前の患者さんです。
良い治療をすることはもちろん、患者さんの話をよく聞いてあげることや、帰るときに「来て良かった」と思ってもらえる対応など、質の高いコミュニケーションを常に心掛けました。
この「話しやすさ」は「来院のしやすさ(=身近な存在)」に直結すると考えていたためです。
すると、その一生懸命さが伝わったのでしょうか。患者さんが患者さんを呼び、来院者はどんどん増え、おかげさまで今日まで続けてくることができました。

また、患者さんからの声で「スタッフの皆さんの対応が良い」とよく言われます。
これは、勤続年数が20年や30年を超えるベテランスタッフが多いことにも起因していると思います。
そうして長く働いてくれているのは、毎日楽しく働けている証拠なのではないでしょうか。
特に常連の患者さんとのやりとりが楽しみなんてスタッフは多いのかもしれません。
そんなスタッフたちが持つアットホームな雰囲気も、当院の特色の1つです。

空気と水には昔からこだわっている

歯科を含め、病院に行くと独特の嫌な臭いを感じませんか? 
それに比べると、当院の診療室や待合室は、驚くほど臭いがしないと思うんです。
当院では、天井に業務用空気清浄装置を配置するなど、衛生的な空気環境を保つことに力を入れています。
患者さんはもとより、働くスタッフにも快適な環境を提供したいという思いから、ここにはずいぶん早くから取り組んでいますね。

そうした意味で、水についても高い関心を持っていました。
開業して15年前後の頃でしょうか。当時、歯科ユニットは年に1度、暮れに大掃除をするようにしていました。
その際、パイプは汚いし、フィルターは詰まっているし、悪臭もひどかったんです。
さすがにここを通る水を治療に使用するのは良くないのではないかと感じていました。

また、サックバック(歯を削る機器からユニット内に血液などが逆流してしまう現象。院内感染リスクを高めてしまう)も起こっているのではと考えていました。
そこで、1度強酸性水を導入したことがあったんです。
ただ、各所でサビが発生してしまったり、効果にバラつきが見られたりして、完全に納得ができるものではありませんでした。

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そんなときに、POIC水に出会ったのです。
私も最初は少し疑っていたところもあったのですが、使ってみるとすぐにその良さを実感できたので、即当院に導入を決めました。

ここまで高い殺菌力を持った、しかも安全な水は他にないと思います。
もちろん、たくさんの患者さんに勧めていますし、リピーターも多いですよ。
1番の特長は、ゆすぐだけで口の中がさっぱりするということ。歯がツルツルして、口臭もほとんどなくなります。
この水が歯科で常識になれば、歯科界全体の底上げにも間違いなくつながると思うので、もっともっと広まっていってほしいですね。

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地域に根ざした「信頼される歯科」。

歯科医師の評価をより高いものに

歯科医師は非常に素晴らしい職業なんです。
「口は命の入り口、心の出口」などと言われるほど人体の中でも重要な器官で、そこを担うドクターなのですから、もっと評価されてしかるべき存在だと私は思うのです。
例えばアメリカでは、皆医師としての素地を身につけてから歯科を学ぶため、医師よりも歯科医師の方が上に見られるのです。
日本では完全に逆のイメージですよね。
業界的な視点でいえば、学会、大学、歯科医師会が手を組んで、底上げを図っていってほしいと思います。
そうして歯科医師の評価が上がれば、今以上に誇りを持って働けますし、歯科医師になりたいという若者も増えてくると思います。
若い人が希望を持って働けるということも、今の時代、大切ですよね。

つい先週、開業第1号、つまり37年前から来ていただいている患者さんが定期健診に訪れました。
結婚して、今はその子どもさんも当院に通っているんです。
地域の人にとって身近な歯科を志す者として、これほど嬉しいことはありません。
もし歯科医師の素晴らしさを私なりに伝えるとしたら、そんな患者さんとの関係が築けることを真っ先に挙げたいと思います。

千葉県千葉市中央区 藤本歯科長洲医院院長 藤本 俊男 先生
Profile ● 
日本大学歯学部卒業後、大学院へ。修了後、1980年に藤本歯科長洲医院を開設。何でも相談できる町医者をめざし、コミュニケーション重視の診療を行う。院内設備の充実など、快適な空間づくりにも心血を注いでいる。
歯科医直伝健康法 [其の七]切り替える!!
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先生が日々実践されていて、皆さんにオススメできる健康法をご紹介します。

クヨクヨしない、溜め込まない、考えすぎない。
健康はメンタルが大きく影響しますので、何か悩みごとなどがあったときは意識してみてください。
人間、誰だって失敗するんです。
失敗は成功の母と言いますし、それを糧にして次に進めばいいじゃないですか。
何ごともプラス思考でいれば、自然とワクワクしたり、楽しくなってきたりするものですよ。
きっと快眠にもつながりますし、イイコトづくめです。
さぁ、あなたも切り替えましょう!

ジモティ医が選ぶ「3大地元名物」!プチ旅のしおり 第七便 千葉県千葉市
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取材で訪れた土地の名物や名所を少しだけ紹介。地元ならではの価値ある情報をギュッと凝縮してお届けします。

えびすや
オシャレな中にどこかノスタルジーも感じる町の洋食屋。看板メニューはにんにくスープながら、先生のお勧めは断然ステーキなんだとか。

オランダ屋
優しい甘さが魅力の落花生パイが人気。特製の蜜漬け落花生入り餡は、千葉県産落花生100%使用。2016年度【日本ギフト大賞 千葉賞】受賞。

ポートタワー
鏡を張り合わせたようなスタイリッシュな外観のタワー。工場夜景や東京湾越しの夕日なども楽しめ、見晴らしの良い日には富士山が見えることも。

豊かさに繋がる「先進!健康事情」くちは健康のもと。
睡眠につながる栄養素!? トリプトファンでぐっすり快眠!
私たち人間の体は、主に20種類のアミノ酸(タンパク質に含まれる)からできています。
そのなかでも、体内で合成できないため毎日の食事から摂取する必要がある9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれ、そのうちの1つがトリプトファンです。
トリプトファンは、抗ストレス作用があるセロトニンや「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンなどを生成する働きを持っています。
特に注目したいのは、体内時計の維持や快眠に効果的とされるメラトニン。
体内ではセロトニンからも合成されるため、快眠には「トリプトファンを摂取→セロトニンを生成→メラトニンを生成」という流れがあることをまずは知っておきましょう。
また、トリプトファンには美肌、疲労回復、肥満改善、各種疾病の予防なども期待されています。

快眠サイクルを継続するには、その他のさまざまな要因にも注意が必要です。
体内時計を維持するため、朝起きたらまず日の光を浴びること。日中は他者とのコミュニケーションをとり、適度に活動すること。
過度なストレスを避け、ストレスは日頃からコツコツと解消すること、などが挙げられます。

メモ
バリーさん
寝る前には、神経を興奮&利尿作用のあるカフェインが天敵!
コーヒー、緑茶、紅茶、最近流行りの高カカオチョコも注意。

未来ニブンカ.7
ワタシに、クラシに、新しい文化を!
日々の暮らしの中で、いつもと変わらず何気なく過ぎて行く出来事や
触れているモノに、もう少しだけ近づいてみませんか?
それはきっと、あなたの新しい文化となり、未来を豊かにしてくれるはず…。
イラスト
((旅の、ススメ))
旅とは、「定まった地を離れて、ひととき他の場所へゆくこと」とあります。
食べ物を追い求めて移動した古き時代から、行商・苦役や修行などのシビアな旅という側面もあり、近頃の日帰り温泉ツアーから、女子旅、ショートトリップ、民泊、長期滞在型など、旅のカタチは様々ですが、要は「ひととき」他の場所へ行くことなのです。
人生を豊かにする要素とされたり、時には人生そのものが旅だという話があったり…。
旅の捉え方や過ごし方が多様化している中、上手にアクセントを加えてその「ひととき」をどう切り取るかによって、一度訪れた場所が新鮮になったり、狭いと思っていた日本を広く感じたり、新しい旅の楽しみが見つかるかもしれません。

はじめの一歩、まずは「ここから」。

❶美味しいものを食べにいく
その土地の「美味」を堪能することは旅の定番ですが、地元民が集う店やB級グルメなど、楽しみ方は深く、多様化しています。

❷あの人に会いにいく
昔住んでいた場所へ。お世話になったあの人が暮らす街へ。再会は昔の自分に出逢う旅に、新たな出会いは未来に繋がる旅に…。

❸島を巡る
島国日本だからこそできる、北から南まで大小多くの魅力的なスポットが点在する果てしない旅。ノスタルジックな気分を味わったり、時間を忘れて過ごしたり…。

❹川を遡る
海と山を繋ぐたくさんの河川、流域の大自然や多様な町並み。下るか、上るかでも見える風景や楽しみ方は違って来ます。

❺歴史を辿る
今へと続く歴史は、どこの街にも存在します。人物でも、名所でも掘り下げていくと、新しい発見や不思議な繋がりが必ずあるものです。

❻ローカル線でいく
便利な時代だからこそ、とことんアナログで行ってみる。時間と時間、場所と場所、人と人、その間を楽しんでみる旅です。

❼絶景に浸る
その季節、その時にしか観られない絶景。運もありますが、「見れるまで通う」という熱意も達成感を大きなものにしてくれるはず。

ポッとひといき…ブレイク &スルー ただただ、癒される時間を
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旅行に行きたい。
なんともいえない高揚感に包まれながら「さぁ、どこへ行こう!」と計画を立て始めると、必ずと言っていいほど、決まらないことが多い。
場所、巡る先々、食べ物…。あぁでもない、こうでもない、「たまにしか行けないから」と、いろいろな想いを詰め込もうとすると、コンガラガって出掛ける前から疲れてしまい、やれやれな状態に…。最後にはちょっとした言い争いになってしまうことも。
ツアーのような盛りだくさんの計画も魅力的だけど、目的を絞ってシンプルに考えることにしてみる。「遠くへいきたい」「のんびりしたい」「美味しいものが食べたい」と、テーマが落ち着いてくれば、あとは気まま・気楽でいいのではないか?「いつも」という日常から、離れようとしているのだから。