神奈川県相模原市中央区 医療法人社団立靖会 ひまわり歯科院長
舘 信昭 先生
歯と全身の健康には、「食」が根本にある
「口腔から始まる全身管理」を掲げる舘先生に、ポリシーや注力している治療などを伺いました。
噛み合わせから始める健康
もともと私は、歯と全身はつながっていると考えていたこともあり、口腔から始まる全身の健康管理を強く意識しています。
例えば「噛み合わせ」は非常に重要な要素です。正しい噛み合わせを構築することは、健康の基本である「食」に直接的に影響します。
噛み合わせが悪いと食が偏ってしまいがちで、その結果病気にもつながりやすくなってしまうのです。
他にも、噛み合わせの悪さはさまざまな体調不良の原因にもなります。
どんな治療を行う際も常に噛み合わせを意識する必要があり、歯の治療はたかが歯1本、されど歯1本なのです。
そんな噛み合わせへの思いと、学生時代に高齢者歯科の分野を学んでいたこともあり、当院では入れ歯治療に力を入れています。
入れ歯は、新しい歯をパコッとはめるだけのようにも思えますが、口腔内の構造はまさに千差万別。
簡単そうで難しい治療なのです。そこで重要なのが技工士さんの存在。
当院では、技工士さんと患者さんがなるべく顔を合わせるということを大切にしています。
技工士さんが直接患者さんと話したり、口の中の状態を確認したりすることで、やっぱり仕上がりのクオリティーが通常より10%も20%も良いように感じるのです。
他にも、噛み合わせが原因となっている肩こりに対処しようと、当院では「肩こり外来」を設けています。
基本的には、カスタムメイドのマウスピースを処方し、肩こりにアプローチします。
特に歯ぎしりなどは自分で気づけないことが多いので、少しでも肩こりが気になったら、歯科医に相談することで改善につながるかもしれません。
医療人である前に1人の人間として
私は、この仕事を人としてのスキルアップの場であると捉えています。
歯科医の私だって、現場を離れれば普通の人間ですし、仕事をどう自分の人生の価値にできるかという感覚を常に持っています。
簡単に言うと、患者さんに優しく接することができれば、他の人にも優しくできる、結果、自分の人としての価値が高まる、といった具合です。
ただ、患者さんにとって本当に「優しい」とは何か。こちらが良かれと思っていても、相手にとってはマイナスであることも多々あります。
だからこそ、患者さんが「何を求めているのか」をきちんと話を聞くことで、ニーズに応じた治療を提供することが大切なのです。
こうして、自分にしかできない役割を一生懸命こなしていくことで、自分は成長でき、まわりの人たちも幸せにできると思っています。
この考えは、一緒に働くスタッフに対しても同じです。
当院では、1~2ヶ月に1度、1時間以内程度でスタッフとの面談を行っています。
今スタッフは、どんなことを求めているのか。
仕事でより上達したいのか、今は家族との時間を多く持ちたいのか……スタッフが気持ち良く成長していけるように、さまざまな話をします。
スタッフとの関係性がしっかりしていることで、院内の雰囲気がぐっと良くなり、働きやすさも向上するのです。
最も影響を受けたのは高校時代の家庭教師
若い頃から「人の役に立ちたい」という気持ちはありました。
ただ、家族や親戚など近いところに医療従事者はいませんでしたし、具体的に将来何をすればいいかはよくわからない……という人間でした。
そんな私の運命を変えてくれたのが、高校時代の家庭教師です。彼は当時、東大を卒業した後に医療の世界を志し、医学生をしているという経歴の持ち主でした。
勉強だけでなく、自然と彼の医療に関する話を聞いているうちに「そういう道もあるんだ」と少しずつ興味がわいてきたのです。
小さい頃から工作やスケッチなど手を動かすことが好きだったこともあり、歯科医をめざそうと決意するに至りました。
随所に来院者への思いやりが感じられる医院内。
「水のきれいな歯医者に行きたい」
いざ歯科医として働き始めると、すぐに衛生面が気になり出しました。
もし院内感染でも起きてしまったら一大事。対策を考える中で「歯科ユニットの水が殺菌力のあるものだったらなぁ」と思っていたのです。
すると、唯一そんな歯科ユニットを提供しているところをインターネットで見つけました。「これだ!これしかない!」と思ってすぐに電話をかけましたね。
当時は世間でも治療水の大切さがほとんど認知されておらず、まわりの人たちから理解を得るのにもいろいろと大変でした。
ですが、最近は「水のきれいな歯科医に行きたい」という人が増えてきたように感じています。
当院では年に1度、患者さんにアンケートをお願いしているのですが、近年のものには院内の水のことやホームケア用のPOIC水のことを良く思っている旨のコメントも多いのです。
歯科は医療の窓口へ
病院の中でも、歯科は特に定期的に通いやすい場所だと思います。
なので、これからの歯科は医療全体の窓口になっていくべきだと考えています。
例えば「友達がこんな症状なんですが、どの病院に行くべきでしょうか?」などの質問にも応対できるのが当たり前の世界にしたいのです。
そのためには、医科と歯科の連携はもちろん、歯科自身が医科の基本的な知識を身につけていくことも重要なのではないでしょうか。
私も研究会などで勉強を続けていますが、なかなか一朝一夕にできることではありません。
むしろ、持論ですが「いいことはゆっくりでしか進んでいかない」とも思うのです。
これからも医療界の底上げを願い、地道に、着実に、私たちがレベルを上げていくことで、患者さんにより健康になるための近道を提供できるような存在でいたいと思っています。
北海道医療大学歯学部を卒業後、さらに東京医科歯科大学の高齢者歯科学分野で、補綴を中心に歯と全身の関わりについて学ぶ。2006年にひまわり歯科の院長となり、現在は水のきれいな歯医者さんとして患者の信頼を集めている。
先生が日々実践されていて、皆さんにオススメできる健康法をご紹介します。
人間の基本である立ち姿勢において、全身を支えているのは足の裏です。
現代では靴や靴下を着用することで、特に足の指を動かす機会が減っていて、そのせいで運動機能やバランス力が低下しているともいわれています。
とはいえ、ずっと裸足でいるわけにもいかないので、5本指ソックスがおすすめです。
普段から足の指をしっかり使うことを意識していれば、結果として体幹にも好影響があると思われます。
取材で訪れた土地の名物や名所を少しだけ紹介。地元ならではの価値ある情報をギュッと凝縮してお届けします。
鷲ひら
ひまわり歯科すぐ近く、通りを少し入ったところにあるまさに隠れ家的手打ち蕎麦店。北海道産、群馬県産の蕎麦を直接買い付けている。
ラーメン通り
相模原駅南口から出て国道16号線を越えたあたりにたくさんのラーメン店が軒を連ねる通りが存在する。先生のお勧めは味噌ラーメンの「おやじ」。
相模原公園
広い敷地に加えたくさんの遊具、水遊び場、ドッグランなどがあり、家族で過ごすのに最適な大型公園。四季を通じてさまざまな花が楽しめる。
だからこそ、近年は「出す」ことにも注目が集まっています。
特に、最近第6の栄養素とも呼ばれ話題なのが食物繊維。食物繊維は大きく2種類に分けられ、一方がセルロースなどの水に溶けない不溶性食物繊維です。胃や腸で水分を吸収し膨らむことで、便のかさ増しや腸への刺激による便通促進効果が望まれます。
もう一方が、ペクチンなどの水に溶ける水溶性食物繊維です。糖質の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防いだり、余分な脂質を吸着・排出したりするなど、ダイエットにも最適なのです。
厚生労働省が策定する「日本人の食事摂取基準(2015年)」によると、食物繊維の摂取目標量は成人男性が1日20g以上、女性が18g以上。
実際の摂取量は、平均して5g程度少ないともいわれており、より積極的な摂取を心掛けたいところです。
摂取のバランスは「不溶性2:水溶性1」を目安に。サプリメントでの過剰摂取は、下痢やミネラルの吸収抑制を招くこともあるので注意が必要です。
触れているモノに、もう少しだけ近づいてみませんか?
それはきっと、あなたの新しい文化となり、未来を豊かにしてくれるはず…。
その意思を高めることに莫大なエネルギーを注いでいると、気づけば日の短い限りある一日が、少なくなっていることも…。
やる気の出やすい、「ちょうど良い季節」というものが、だんだん短くなっている気がする現代、ただでさえ眠く寒い冬を活動的に過ごせたら、一年はもっと充実するはず。
さぁ今年こそ、山に海に、街に繰り出し、「気づいたら夕方だった」不毛な日々にさよならして、鈍らない人生を過ごそうではないですか!
…とはいえ、働きづめの日本人。冬の余暇は自堕落に過ごしたい気分になるのは仕方がないのかもしれません。
はじめの一歩、まずは「ここから」。
❶冬眠のような、しっかり睡眠
冬になると冬眠する生き物が多いのは自然の摂理。人間にも多少備わっているので、なるべく早く就寝するなど、睡眠時間を確保。
❷「気温」と「気合い」は反比例
朝起きるとき、寒いほど気合いが必要で、暖かいほど起きるのが楽に。暖房を、起きる30分前くらいにタイマー設定してみましょう。
❸暖かい朝食でスイッチON!
少ない量でも和でも洋でも、暖かいスープが朝の空きっ腹に染み渡る!体にエネルギーをじわっとチャージします。
❹挨拶で、声をだす
家族でも、ペットでも、アイドルのポスターでも、AIロボットにでも。意識して、気持ち大きく、強く声をだす、という行為は、自分を起動させてくれます。
❺「アゲる」音楽を注入!
新しい一日の始まりに、お気に入りの曲、テンションが徐々に上がっていくような曲、もしくは優雅で晴れ晴れとした曲を体内に取り込みます。体操はハードルが高いですが、朝礼の校歌のような気分で歌っても◎。
物事は、そう簡単には成らない。油断は禁物。
ひたすらトライし続けても、1回1回の成長はのんびり。まるで身長がちょっとずつ伸びていくように、慌てずゆっくりと。そうやって、少しの差を確かめながら、できることが増えていく。
人の寿命は長くなっているはずなのに、溢れるリミット情報に急かされたり、仕事でもあれこれ出来るマルチを求められたりと、なかなか落ち着かない。腰を据えて、一つのことが出来ていく過程と達成感をじっくりと噛み締めていけたら…。