安心で安全な環境を提供する「照福こども園」
最先端の院内感染対策システム POIC(Professional Oral-infection Control)専門的口腔感染症予防研究会
放課後学童クラブ「みんなのおうち」
照福こども園
園児数 | 121人(H30.8月1日現在) |
放課後児童クラブ | 登録数 41人(平均利用は 30名/日程度) |
スタッフ数 | 32人(内、育児休暇中2名) 保育士 24名(内、育休 2名、保育補助者 1名) 看護師 1名 栄養士 3名(兼、調理師) 調理補助 1名 園務員 1名 事務員 1名 園長 1名 |
大人の真心で子どもの心を育てる
兵庫県朝来市山東町の認定照福こども園を訪問した。ここ照福こども園は幼稚園と保育園が一体となった施設で0〜5歳児が対象。山東、和田山、朝来、朝来市内3つの地区と豊岡市丹波の園児121人が通う市内でいちばん大きなこども園だ。
ここ朝来市は人口約32,000人。地方の多くが抱える少子高齢化による人口減少が顕著なものの、子育て支援や子育て環境への満足度は、子ども医療費助成化の充実により、約7割ちかくが満足していると答えている。また家族構成では同居世帯(同居・隣居・近居)は約7割。そのうちの7割が共働きで学童クラブや放課後の子ども教室を利用する率も高い。
2016年に、山裾と田畑をゆったりと居をかまえた場所に照福こども園「みんなのおうち」を増設している。園のスタッフの想いは熱く「自然の中で子どもは大きくなっていきます。だからこそナチュラルなものにこだわっていきたい」と全員で意見を出し合い設計の段階から関わってきたと言う。無垢の床の上は、もちろん「裸足が気持ち良い!」と子どもたち。
認定こども園照福こども園「よい子ネット」より
歴史と自然が溶け合う町
兵庫県の中北部に位置し、2005年1月に山東町、和田山町、生野町と合併して朝来市となった。木々に囲まれ自然豊かな地域にあって、歴史は古く、「古いものと新しいものがうまく溶け合って調和を保っている」そんな感じの町だ。
朝来市には近畿地方最大の円墳「茶すり山古墳」や但馬地方最大の前方後円墳、池田古墳など貴重な古墳が多く、発掘された副葬品から、但馬地方を統治した最高権力者が何代にもにわたってこの地方を基盤としていたことがうかがえる。
生野銀山は平安時代初期に開坑したと伝えられ、本格的な採掘は室町時代後期、但馬国守護・山名祐豊により始まり、織田、豊臣、徳川などの時の権力者が直轄地とし銀山奉行や生野代官を置いて日本一の銀山を管理した。明治に入ると政府直轄の銀山としてフランス人技師などを招いたりと近代化を成し遂げ、その結果、生野の町や神子畑選鉱場周辺にはトロッコ軌道が整備されるなど日本最古の鋳鉄橋や西洋人宿舎などの近代化遺産が今でも数多く残っている。
もうひとつ朝来山の頂にはSNSで話題となり一躍注目を浴びる「天空の城」竹田城跡がある。晩秋から冬の雲海に浮かび上がる城跡の情景は、日本のマチュピチュとも呼ばれている。
気候は日本海側気候・内陸性気候で、寒暖の差が大きく、豪雪地帯に指定されている。 日本海と瀬戸内海の分水嶺となっており、市の北中部を円山川が北流し、南部では市川が南流する。
集団生活で気をつけたのは衛生面
POIC水の使用のきっかけは
主任:たくさんのお子さんをお預かりしていますから。こうした集団生活をしていると、どうしても衛生面には気を使います。とくに消毒とか。
前々から何か安心で安全に使えるものはないか、それでいてきちんと消毒できるものはないだろうかと、いつもアンテナを張っていたところたまたま私の通う歯医者さんから「すごいものがあるよ」と聞いて早速くお電話しました。
POICさん:歯医者さん経由で、直接電話を頂いたんですよね。電話の向こうから熱い思いがジンジン伝わってきました。とにかく、からだに害がない、自然なものを……。子どもに安心して使えるものを探しているのですがと。
主任:そこがいちばん大きいです。小さいお子さんを預かっているので薬品には抵抗があります。一時来、ハイターとか使って消毒していたこともありますが一般の家庭でも使いますしね。劇薬の表示のものもありますよね。
いまはすべてPOIC水を使っています。私たち子どもを預かる大人としては、なによりも「口に入れても害がないもので、消毒ができるということ」、まずはそこがいちばん気にいっています。
園長:主任から「園長! これ絶対、入れたい!」と迫られたら「うん」というしかない感じだった。(笑)
POICさん:子どもたちは、あの味をいやがらないですか。
主任:はじめは「からい〜」とか言っている子もいましたが、すぐに慣れましたね。
どんなふうに活用していますか
なにより安心なのは、口に入れても害がない
主任:まず登園してきたら玄関に置いてあるPOIC水で手をシュッシュッと消毒します。園児たちは自分から進んでやってくれます。ランチやおやつの前もシュッシュして手を消毒。食べる前にPOIC水でがらがらがうがいをします。
私たちスタッフは常にポケットに入れて持ち歩いています。気になったらどこでもシュッシュしています。テーブルの上や玩具の拭き掃除とかもね。
POICさん:備品の消毒・消臭に使用してみてどうですか。
いちばん感じるのが臭いがしなくなった
主任:使いはじめていちばん感じるのが、トイレ独特の臭いがしなくなったこと。暑い夏の間もほとんど気になりません。
トイレはどうしても汚してしまう子もいるので消毒と消臭を兼ねて500ppmを使っています。汚れのひどいおむつや衣類はつけおき洗いをしていますが、このときは半分に薄めた250ppmを使っています。それに子どもって立ったままパンツが履けないことが多いので、トイレベンチにお尻をペタッとつけて履くんですよ。だからお尻も床もシュッシュとすれば安心です。
トレイの隅々に手が行き届いている。トイレ特有の臭いが全くしない。
年長さんは自分からすすんでお口をクチュクチュして歯を磨きます。
POICさん:まずおむつや汚してしまった衣類は、洗う前にPOIC水をシュッシュッして少し置いてから汚れを落とすほうが良いと思います。また子どもが吐いてしまったときは、嘔吐物に直接シュッシュしてペーパー等で取り除いてから、もう一度床をシュッシュする。もちろん直接手で触れないで手袋でね。
除菌能力があるということは、おむつや衣類にPOIC水がつくと色落ちしないのですか? と聞かれることがあります。漂白系の薬品が入っているわけではありませんが、純水と塩を原料にしているので色みに多少の影響はあるかもしれません。気になるようなら500ppmのPOIC水を2〜5倍に薄めて使ってください。
主任:子ども園には乳幼児もいるので、むれてかぶれたりすることもあって、おむつかぶれもPOIC水でさっと拭いてあげる(笑)。きれいになるし安心です。
看護師:今日もお口の中の傷で炎症を起こしている子がいて、POIC水でお口の中をグチュグチュしてもらってます。あの子の場合はちゃんと歯医者さんでみてもらわないといけないから保護者に連絡をしました。POIC水を使用していることについては、年度始めに「薬品でもない、体に影響のないものでうがいをしています」と保健だよりを通して保護者の方にお知らせしています。あくまで保健だよりの枠内ですが安心していただけるよう努めています。
子どもはみんな裸足が好き「みんなのおうち」放課後児童クラブ
感染症予防に噴霧器を活用
POICさん:噴霧器が各部屋に設置してありますね。
主任:はい。幾つあったかな? とにかく各部屋に置いています。
園長:インフルエンザやノロウイルスなどによる感染症の集団発生は少なかったのではないかな。
主任:胃腸風邪とかも少なかったですよね。でもここでブロックできたつもりでも、お家には兄弟もいたりと完璧とはいきませんが、とにかく集団感染ということはなかったですね。毎年確実に減っていると思います。今回子どもたちは風邪引かなかったのに大人が風邪引を引いたよね(笑)。
木の香りと自然の手触りがお気に入り
POICさん:スタッフさん自身の体調も管理しないと子どもに影響しますから。
インフルエンザや胃腸風邪予防
主任:スタッフのメンテナンスという面では、園長の計らいで私たちも譲っていただいて家でもうがいしています。
園長:スタッフはもちろん環境を整えて健康管理もしっかりしてもらわないと困るよ(笑)。
POICさん:この3年間で、POIC水の使い方も徐々に進化していますね。
主任:そうなんです。こんなふうにも使えるかなって。昨年からヘルプ員さんに来てもらっていて、トイレもそうですが気づいたらシュッシュとPOIC水で拭いてもらっているので臭いもしないしほんとうに助かっています。とにかく子どものことを考えたら薬品は使いたくない。
POICさん:新しいことにどんどん挑戦してがんばっていますが、苦労も多いでしょ?
主任:もう試行錯誤の連続です。今していることがマックス・ベストということではなく常にアンテナを張っていないといけないだろうと思っています。時代とともに子どもたちも変わっていくし家族のようすもね。新しいことを始めるって結構大変。それでもこれだけは大事にしたいという信念の部分は持ち続けたいと思います。
洗面台、トイレ、ランチルーム、「みんなのおうち」どの部屋にもPOIC水と噴霧器が置いてあります。
poic水は用途に応じていろいろな使い方をしています。
POIC水(タンパク分解型除菌水)のすごいところは
薬品を一切使わないでPH9で安定させていること
●POIC水(タンパク分解型除菌水)てなに?
今までの除菌水にはできなかった「タンパク分解洗浄」をしながら除菌を同時に行うことができるが、この水の特徴です。タンパクを分解する際の酸性物質によって、それ自身が次亜塩素酸イオン→次亜塩素酸に形を変えることで強力な除菌水に変化します。生成直後はタンパク分解洗浄の主役である次亜塩素酸イオン(OLO)は487.5ppm、消毒の主役である次亜塩素酸(HCLO)は約12.5ppmに設定されていて食品添加物の規定とされる次亜塩素酸の上限80ppmより、はるかに低い濃度だから安心して利用できます。
●人体に元来備わっている除菌成分です
人間の体内で白血球(好中球)が細菌を殺す過程において、主に作用しているのが「次亜塩素酸(HCLO)といわいれています。そこで、その次亜塩素酸の除菌力と安全性に着目して生成しています。人体にも環境にも優しい機能水です。
●原料は純水とお塩だけ
タンパク分解型除菌水は、純水と塩(塩化ナトリウム)を用いて生成しているため人体にほとんど害を与えません。食品添加物の規定による上限が80ppmと定められていますが、この除菌水は20ppmとその基準に合致し食品分析センターにおける安全性試験においても安全性は認められています。
●次亜塩素酸ナトリウムとどこが違うの?
そもそも生成方法が大きく違います。次亜塩素酸ナトリウムは次亜塩素酸ソーダとも呼ばれ、上水道やプールの殺菌、家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤や殺菌剤(洗濯用、キッチン用、ほ乳ビンの殺菌用など)などに使用されています。製品によっては少量の界面活性剤(中性洗剤の主成分)やアルカリ剤などが加えられています。
タンパク分解型除菌水は純水と食塩のみで電気分解をゆっくり行いながら生成されます。強制的に塩素ガスなどを封入するなど危険なことは行っていません。
空間噴霧・除菌消臭にダイレクトアタック
1秒間に200万回以上振動する次亜塩素酸対応の振動子を内臓しています。次亜塩素酸を3〜5μ/m(ミクロン/百万分の1m)と非常に細かい微粒子にして噴霧します。
用途
○布巾やキッチンから発生するしつこい臭いや生ゴミから発生する臭いを軽減。まな板や包丁などの調理器具の除菌にも活躍します(布巾などは浸け置きが効果的)。
○介護が必要なご家族のある家庭で清潔な環境を提供します。リンネル類などなかなか洗えないものの除菌消臭に。また38度程度のお湯で希釈したもので身体を拭いて清潔に。
○人が絶えず出入りする場所や公共施設などでは空気中に多くの菌が浮遊しています。感染症の予防にも除菌力が効果を発揮します。
○アンモニアをすぐに分解してトイレの消臭、内部除菌にも効果を発揮